BloGroonga

2019-07-30

Groonga 9.0.5リリース

Groonga 9.0.5をリリースしました!

それぞれの環境毎のインストール方法: インストール

リリースに関する重要なお知らせ

本リリースには、以下の問題が含まれていることがわかりました。近日中に以下の問題を修正した 9.0.6 をリリース予定です。 9.0.6 がリリースされるまでは、 9.0.5 は使わないことをおすすめいたします。

発見された問題は以下の通りです。

  • 語彙表がTABLE_HASH_KEYで、@演算子を使用した検索のときに、検索エスカレーションが発生すると、検索結果がエラーとなり、ヒットしたレコードが取得できない問題。

  • selectコマンドのslicesパラメータを使った検索で、slicesで指定した条件とマッチしないレコードが出力されることがある問題。

変更内容

主な変更点は以下の通りです。

  • logical_range_filter 検索対象のシャードが十分に大きい時にのみ最適化を適用するように改良しました。

  • ノーマライザー NormalizerNFKC100 に新しいオプション unify_to_katakana を追加しました。

  • select slices パラメーターでdrilldownsをサポートしました。
  • select slices パラメーターでcolumnsをサポートしました。
  • select initial ステージ内でslicesパラメーターが _score を参照できるよう改良しました。

  • highlight_htmlsnippet_html slicesパラメータ指定時に、slices実行前の式からもキーワードを抽出するように改良しました。

  • highlight_htmlsnippet_html slicesパラメータ指定時に、slices実行前の式からもスコアーを収集するように改良しました。

  • ポスティングリストにポスティングを追加する際に自動的にスコアーを1増やすのをやめました。

  • XXX.YYY.ZZZ == AAA のようなネストされた等価演算のインデックス検索をサポートしました。

  • ハッシュテーブル使用時にハッシュの再構築の間隔を少なくしました。

  • クエリーログにプレフィックスを追加できるようになりました。

  • Apache Arrow 1.0.0 をサポートしました。

  • Amazon Linux 2 をサポートしました。

  • "[1, 2, 3]" のようなJSONのベクター値がインデックスされないバグを修正しました。

  • table_create のテストのパラメーター名が誤っていたバグを修正しました。

  • command_version=3 でdrilldownコマンドが実行された際に、ドリルダウンのラベルが空になるバグを修正しました。

  • MinGWでWindows版のパッケージのビルドが失敗するバグを修正しました。

  • MinGWのWindows版パッケージにCOPYINGがインストールされないバグを修正しました。

  • ハイライト対象として、クエリーにテキスト以外を指定した際に、キーワードがハイライトされないバグを修正しました。

  • object_inspect のMessagePack形式の出力が壊れるバグを修正しました。

  • index_column_diff のMessagePack形式の出力が壊れるバグを修正しました。

  • suggest のMessagePack形式の出力が壊れるバグを修正しました。

  • パトリシアトライのテーブルの検索時などにreallocのサイズが十分に確保されないバグを修正しました。

  • groonga-release version 1.5.0より前から1.5.0-1へアップデートした際に groonga.repo が削除されるバグを修正しました。

logical_range_filter 検索対象のシャードが十分に大きい時にのみ最適化を適用するように改良しました

この機能は、ソートキーが同じ時にオフセット間で検索結果が重複するのを減らします。 十分に大きいのしきい値はデフォルトで10000レコードです。

ノーマライザー NormalizerNFKC100 に新しいオプション unify_to_katakana を追加しました

このオプションは、平仮名を片仮名にノーマライズします。 例えば、 ゔぁゔぃゔゔぇゔぉ を ヴァヴィヴヴェヴォ にノーマライズします。

unify_to_katakanaunify_katakana_v_sounds を使って以下の語を同一視できます。

  • ぁ ぃ ぇ ぉ
  • ばびぶべぼ
  • ヴァヴィヴヴェヴォ
  • バビブベボ

  • 最初に unify_to_katakana を適用します。

    • ぁ ぃ ぇ ぉ -> ヴァヴィヴヴェヴォ
    • ばびぶべぼ -> バビブベボ
    • ヴァヴィヴヴェヴォ -> ヴァヴィヴヴェヴォ
    • バビブベボ -> バビブベボ
  • 次に unify_katakana_v_sounds を適用します。

    • ヴァヴィヴヴェヴォ -> バビブベボ
    • バビブベボ -> バビブベボ

さいごに

9.0.4からの詳細な変更点は9.0.5リリース 2019-07-30を確認してください。

それでは、Groongaでガンガン検索してください!