BloGroonga

2016-08-31

PGroonga(ぴーじーるんが) 1.1.1リリース

PostgreSQLからGroongaを使えるようにするPGroongaの1.1.1をリリースしました!

新規ユーザーの方は、PGroonga 1.0.0のリリースアナウンスのPGroongaについても参照してください。

変更点

1.1.0からの変更点は次の通りです。

  • [Windows] バンドルしているGroongaのバージョンを6.0.8にしました。
  • 検索ヒット数の見積機能を改善しました。プランナーが適切にインデックスを使う・使わないを判断する確率があがり、全体のパフォーマンスが改善します。
  • 文字単位でのマッチした位置を返すpgroonga.match_positions_character関数を追加しました。
  • メモリー上にバッファーされている変更を書き出すpgroonga.flush関数を追加しました。
  • ビットマップヒープスキャン実行時に不必要なrecheckが走ることがある問題を修正しました。recheckが走るとパフォーマンスが低下します。

今回のリリースではパフォーマンスが改善されています。これまでのPGroongaも十分高速だったはずですが、今回のリリースにアップグレードすることにより、さらに高速になるはずです。ぜひお試しください。

アップグレード方法

1.0.9、1.1.0と互換性があります。アップグレードの「互換性がある場合」用の手順でアップグレードしてください。

PGroongaを使って全文検索できるチャットツール

みなさんはZulipというオープンソースのチャットツールを知っていますか?(Zulipはチャットツールではなく「グループチャット」と名乗っています。)ZulipはDropboxがオープンソースにしたチャットツールです。

ZulipのUIはSlackのような「チャンネルごとにコンテキストがわかれていて、複数のチャンネルの内容を確認するときは個別に確認する」というUIではありません。Zulipでも「トピック」という単位でコンテキストをわけていますが、それぞれのトピックだけを個別に確認するUIだけでなく、複数のトピックをまとめて確認できる「ストリーム」というUIも備えています。そのため、より低いコストでトピックを使い分けることができます。SlackのようなUIで「複数チャンネルを切り替えるのが面倒」という方はZulipを試してみてはいかがでしょうか。

さて、そんなZulipにも全文検索機能はあったのですが、英語以外には対応していませんでした。そこでPGroongaを使った全言語対応の全文検索機能を提案していました。8月末にこの提案がマージされました。つまり、日本語で全文検索できないというZulipの欠点がPGroongaを活用することにより解決したということです。

PGroonga対応が入ったバージョンはまだリリースされていませんが、アップグレードは以下のコマンドを実行するだけなので、まずは現在のバージョンをインストールしてみてはいかがでしょうか。

# /home/zulip/deployments/current/scripts/upgrade-zulip zulip-server-VERSION.tar.gz

PGroonga対応が入ったバージョンがリリースされたら改めてお知らせします。

おしらせ

9月29日(木)の夜にはMySQLとPostgreSQLと日本語全文検索3を開催します。PGroongaに関する情報もあるのでぜひご参加ください。

まとめ

PGroongaの新しいリリースを紹介しました。

PGroongaを使えるチャットツールZulipを紹介しました。いい感じに日本語全文検索できるチャットツールを探している方はぜひ試してみてください。

PGroongaについても扱うMySQLとPostgreSQLと日本語全文検索3というイベントが9月29日にあります。ぜひ活用してください。

PostgreSQLで高速に日本語全文検索をしたいという方はPGroongaを使ってガンガン検索してください!