Groonga 6.1.1リリース
今日は肉の日ですね。Groonga 6.1.1をリリースしました!
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
今回のリリースでは、カラムの圧縮にZstandardを使えるようになりました。また、無駄なカラムの圧縮を抑える改善も行っています。
変更内容
主な変更点は以下の通りです。
- Zstandardによるカラムの値の圧縮をサポートしました
- 小さなカラムのデータは圧縮するのをやめるようにしました
Zstandardによるカラムの値の圧縮をサポートしました
今回のリリースでは、Zstandardを利用したカラムの値の圧縮をサポートするようになりました。
これまでも、ZlibやLZ4によるカラムの値の圧縮はサポートとしていましたが、新たに選択肢が一つ増えたことになります。
使い方は簡単で、ZlibやLZ4のときと同じようにカラムを作成するときにフラグを指定するだけです。
column_create Memos content COLUMN_SCALAR|COMPRESS_ZSTD Text
このようにすると、Memos
テーブルにZstandardを使ってカラムの値を圧縮する content
カラムを追加できます。
小さなカラムのデータは圧縮するのをやめるようにしました
今回のリリースでは、カラムの圧縮に関して、小さなカラムのデータは圧縮するのをやめるようにしました。
小さいカラムの値を圧縮する場合、圧縮前より逆にサイズが増えてしまうことがあります。せっかくカラムの値を圧縮してディスク使用領域を節約しようとしているのに、本来意図していないサイズの増大を招いてしまってはたまりません。また、圧縮や展開のたびに無駄にCPUのリソースを使ってしまうことになります。
そこで今回のリリースでは、小さいカラムの値(256バイト未満)については、圧縮処理をせずそのまま格納するようにしました。
これまでは、小さいカラムの値がほとんどの場合には圧縮自体が無意味になってしまうので、 COMPRESS_
フラグをつけないようにするなどの判断が必要でしたが、今回のリリースからは圧縮するしないを気にする必要がなくなりました。これまでよりカジュアルに COMPRESS_
フラグを指定できるようになっています。
お知らせ
今年もAdvent Calendarの季節がやってきましたね。 QiitaでGroonga Advent Calendar 2016を作成しました。
Groongaの採用事例や、実際に使ってみての知見、Groongaと別の検索エンジンのベンチマーク結果の比較など、Groongaに関する情報をお持ちの方は是非ともふるってご参加下さい!
過去のAdvent Calendarの記事は以下から参照することができます。
さいごに
6.1.0からの詳細な変更点は6.1.1リリース 2016-11-29を確認してください。
それでは、Groongaでガンガン検索してください!