PostgreSQL用高速日本語全文検索モジュールPGroonga(ぴーじーるんが) 2.3.4リリース
PostgreSQLで高速日本語全文検索をできるようにするPGroongaの2.3.4をリリースしました!
新規ユーザーの方は、PGroonga 2.0.2のリリースアナウンスのPGroongaについても参照してください。
PGroonga 2.3.3 で大きな機能追加があったので、ここでは、 PGroonga 2.3.3, 2.3.4 の主な変更点についてまとめました。
ハイライト
PGroonga 2.3.3, 2.3.4の主な変更点は以下の通りです。
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PostgreSQLのRLS(Row Level Security)をサポートしました。
今までは、PostgreSQLのRLSが有効なテーブルでは、PGroongaのインデックスが使われませんでしたが PGroonga 2.3.3 からRLSが有効なテーブルでもPGroongaのインデックスが使えるようになりました。
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PostgreSQL 9.6 のサポートをやめました。
2021/11/11 でEOLとなったためです。
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レプリケーション構成時にスタンバイサーバーでPGroongaのWALを自動で適用する機能をサポートしました。
今までは、PGroongaのWALは手動で適用しない限り溜まっていく一方でしたが、今回のリリースから スタンバイサーバーで定期的に自動でWALを適用する機能をサポートしました。
この機能はデフォルトでは無効となっているので、使用するには設定を有効にする必要があります。 設定を有効にする方法については、以下のリンクを参照してください。
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AlmaLinux 8 をサポートしました。
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EXPLAIN ANALYZE が seqscan で実行された時にPGroongaがクラッシュする問題を修正しました。
この問題は、PGroonga 2.3.3 でのみ発生します。
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クラッシュセーフ機能をサポートしました。(実験的な機能です)
この機能を使うと、PostgreSQLのプロセスがクラッシュしたとき、PGroongaのインデックスが自動で復旧します。 手動でPGroongaのインデックスをREINDEXする必要がありません。 この機能はデフォルトで無効になっています。有効にする方法については、以下のリンクを参照してください。
まとめ
PostgreSQLで高速に日本語全文検索をしたいという方はPGroongaを使ってガンガン検索してください!