Groonga 10.0.0リリース
Groonga 10.0.0をリリースしました!
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
変更内容
主な変更点は以下の通りです。
[httpd] バンドルしているnginxのバージョンを1.17.9に更新しました。
[httpd] 出力形式を拡張子として指定できるようにしました。
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例えば、
load?output_type=json
の代わりにload.json
と書けます。 -
log Linuxのdumpレベルのログにオープンしたファイルとクローズしたファイルのパスを出力するようにしました。
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以下のようなログが出力されます。
[io][open] file_path [io][close] file_path
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log Windowsのdebugレベルのログにオープンしたファイルとクローズしたファイルのパスを出力するようにしました。
-
以下のようなログが出力されます。
[io][open] file_path [io][close] file_path
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以下のAPIとマクロを追加しました。
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grn_timeval_from_double(grn_ctx, double)
- このAPIは、
double
型をgrn_timeval
型に変換します。 grn_timeval
型の値を返します。
- このAPIは、
-
GRN_TIMEVAL_TO_NSEC(timeval)
- このマクロは、
grn_timeval
型の値をuint64_t
型の値としてナノ秒に変換します。
- このマクロは、
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GRN_TIME_USEC_TO_SEC(usec)
- このマクロは、ミリ秒を秒に変換します。
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以下のマクロを非推奨にしました。
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GRN_OBJ_FORMAT_FIN(grn_ctx, grn_obj_format)
- 10.0.0から代わりに
grn_obj_format_fin(grn_ctx, grn_obj_format)
を使ってください。
- 10.0.0から代わりに
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logical_range_filter, dump ストリーム出力に対応しました。
-
この機能は
command_version 3
以降で使えます。headerがbodyの後に出力されます。 -
現在、この機能をサポートしているのは、
dump
とlogical_range_filter
のみです。 -
logical_range_filter
は、command_version 3
以降では、常に出力がstreamとして返ります。 -
この機能は以下の制限があります。
limit
に指定できる負の値は -1 のみです。- MessagePack形式の出力はサポートしていません。
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この変更で、JSONの応答内容を少し変更しています。
- 以下のように以前のバージョンとは、キーの順序が異なっています。
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もし、キーの順序に依存する処理をしている場合は注意してください。
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以前のバージョンのキーの順序
{ "header": {...}, "body": {...} }
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本バージョン(10.0.0)のキーの順序
{ "body": {...}, "header": {...} }
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dump
とlogical_range_filter
をcommand_version 3
で実行した時はキャッシュが効きません。- 10.0.0から
dump
とlogical_range_filter
はcommand_version 3
の時にストリームで応答を返すので、応答全体をキャッシュできないためです。
- 10.0.0から
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logical_range_filter Apache Arrow形式での応答をサポートしました。
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以下のデータ型をサポートしています。
UInt8
Int8
UInt16
Int16
UInt32
Int32
UInt64
Int64
Time
ShortText
Text
LongText
Vector
ofInt32
Reference vector
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Ubuntu 20.04 (Focal Fossa)をサポートしました。
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Ubuntu 19.04 (Disco Dingo)のサポートをやめました。
- このバージョンはEOLになっているためです。
さいごに
9.1.2からの詳細な変更点は10.0.0リリース 2020-03-29を確認してください。
それでは、Groongaでガンガン検索してください!