Groonga 11.0.6リリース
Groonga 11.0.6をリリースしました!
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
重要なお知らせ
Groonga 11.0.6 には、Hashテーブルに新しいエントリーを追加できなくなることがある問題があります。
この問題は、Groonga 11.0.7で修正しました。この問題は、Groonga 11.0.6でのみ発生します。 したがって、Groonga 11.0.6をお使いの方は、Groonga 11.0.7以降を使うことを強くおすすめします。
変更内容
主な変更点は以下の通りです。
改良
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クラッシュ時に自動でリカバリーする機能を追加しました。(実験的な機能です。)
この機能は実験的な機能です。現状、この機能はまだ安定していません。
この機能によって、Groongaがクラッシュした時、Groongaはクラッシュした後、 最初のデータベースオープン時に自動的にデータベースをリカバリーします。 ただ、全てのクラッシュケースで自動的にデータベースをリカバリーできるわけではありません。 クラッシュのタイミングによっては、手動でデータベースのリカバリーが必要になります。
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cache_limit cache_limit 0 を実行したときにキャッシュを削除するようにしました。
Groongaは内部的なテーブルにクエリーキャッシュを保存しています。 このテーブルは、ハッシュテーブルなので、トータルのキーサイズは最大で4GiBです。 そのため、もし多くの巨大なクエリーを実行した場合、トータルのキーサイズの最大値4GiBを超え、Groongaがクエリーをキャッシュできない可能性があります。 このようなケースで、
cache_limit 0
を実行することで、クエリーキャッシュ用のテーブルをクリアーし、 Groongaがクエリーキャッシュを保存できるようにします。
修正
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同時期に複数のスレッドで同じオブジェクトをオープンした時に、Groongaがロックを解除しない問題を修正しました。
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query_parallel_or
query()
と結果が異なることがある問題を修正しました。例えば、
query("tags || tags2", "beginner man")
とした場合は、以下のレコードはマッチしますが、query_parallel_or("tags || tags2", "beginner man")
とした場合は、今までは、以下のレコードはマッチしませんでした。{"_key": "Bob", "comment": "Hey!", "tags": ["expert", "man"], "tags2": ["beginner"]}
今回の変更によって、
query_parallel_or("tags || tags2", "beginner man")
を使った場合であっても、 上記のレコードがマッチするようになりました。
既知の問題
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現在Groongaには、ベクターカラムに対してデータを大量に追加、削除、更新した際にデータが破損することがある問題があります。
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[ブラウザーベースの管理ツール] 現在Groongaには、レコード一覧の管理モードのチェックボックスにチェックを入れても、非管理モードに入力された検索クエリーが送信されるという問題があります。
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*<
と*>
は、filter条件の右辺にquery()
を使う時のみ有効です。もし、以下のように指定した場合、*<
と*>
は&&
として機能します。'content @ "Groonga" *< content @ "Mroonga"'
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GRN_II_CURSOR_SET_MIN_ENABLE
が原因でマッチするはずのレコードを返さないことがあります。
さいごに
詳細については、以下のお知らせも参照してください。
それでは、Groongaでガンガン検索してください!