groonga 2.0.3リリース
今日は肉の日ですね。
groonga 2.0.3 がリリースされました!
このリリースにはいくつかバグ修正が含まれています。以下のどちらかのケースに該当する場合はアップグレードをオススメします。2.0.2にある問題が修正されています。
- selectコマンドの
--filter
引数で&!
演算子を使っている。(&!
演算子はドキュメントに書いていないので知らない人の方が多いはず。) - rroongaで以下のようなスキーマのデータを更新している。
- キーを正規化するテーブルがある。
- ↑のテーブルを型として持つベクターカラムがある。
- ↑のベクターカラムにインデックスを設定している。具体例: rroonga / test / test-table.rb
今回のリリースの主なトピックは以下の2つです。
- ドキュメントの改善
- ビルド方法の改善(CMake対応)
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
groongaドキュメントの改善
今回のリリースではドキュメントを改善しました。ドキュメントの改善は引き続き行なっていきます。
まず、ドキュメント中の実行例のフォーマットを改善しました。これまでは以下のように「プロンプト+コマンド」と「実行結果」というフォーマットでした。
> status
[[...], ...]
これを以下のように「コマンド」と「コメント内に実行結果」というフォーマットにしました。
status
# [[...], ...]
これにより、ドキュメント中の実行結果をそのままコピー&ペーストして手元で試せるようになりました。(実行結果の部分はコメントとしてgroongaから無視されるため。)
また、 select コマンドの説明を充実させました。
selectコマンドはgroongaが提供するコマンドの中でも特に重要なコマンドのため、より理解しやすくなるように今後も説明を充実させていく予定です。
ビルド方法の改善
これまで、Windows用の実行ファイルは公式にはMinGWでしかビルドできませんでした。(ドキュメントには書いていなかったのですが、Visual Studioでビルドするためのビルドスクリプトがあり、これまでもMinGWではなくVisual Studioでもビルドできました。)
今回のリリースでCMakeサポートを強化し、Windows用の実行ファイルを Visual Studio 2010 Expressでビルド できるようになりました。
公式パッケージではこれまで通りconfigure + MinGWでクロスコンパイルしたものを提供しますが、Visual Studioでビルドしたものが必要という場合は上記の手順に従って各自でビルドしてください。(例えば、他のライブラリがVisual StudioでビルドしているためgroongaもVisual Studioでビルドしたい場合など。)
今回からtar.gzだけでなくzipでもソースを提供するようにしたので、Windows上でビルドする場合はそちらを利用してください。
また、Oracle Solaris 11でビルドするためのドキュメントも追加したので、Oracle Solarisでgroongaを利用する場合は こちら を参考にしてください。
なお、Oracle Solaris用のパッケージは提供していないので、Oracle Solaris上でgroongaを利用する場合は自分でビルドする必要があります。
さいごに
2.0.2からの詳細な変更点は 2.0.3リリース - 2012/05/29 を確認してください。
それでは、groongaでガンガン検索してください!