先月12/29にgroonga
2.1.0をリリースしましたが、その直後に2.1.1をリリースしました。
このリリースはバグフィックスリリースで、 KEY_NORMALIZE
関連の深刻なバグを修正しました。
groonga 2.1.1リリース
2012-12-29に groonga 2.1.1 をリリースしました。
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール 2.1.0からの変更点は 2.1.1リリース 2012/12/29 をご覧ください。
今回のリリースはバグフィックスリリースです。次に修正されたバグについて説明します。
KEY_NORMALIZE関連の情報が失われるバグについて
1つ前のバージョンである2.1.0には、2.0.9以前で作成したデータベースを開くと、データベース中の
KEY_NORMALIZE
関連の情報が失われてしまうバグがありました。(
KEY_NORMALIZE
を使っていないデータベースでは問題ありません。)
KEY_NORMALIZE
は
table_createコマンドのflagsオプション
に指定する値です。2.1.0から --normalizer
オプションが追加されたことにともなって非推奨になり、代わりに
--normlizer
オプションに NormalizerAuto
を指定するようになりました。
この変更によって、データベース内のテーブルの flags
オプションに
KEY_NORMALIZE
オプションが指定されていた場合は、データベースを開く際に
--normalizer
オプションに NormalizerAuto
が指定されたように flags
の値をgroonga内部で修正するようにしました。しかし、この時の処理に不具合があり、
flags
の値が正しく修正されていませんでした。そのため KEY_NORMALIZE
が設定されてないとみなしてしまい、情報が消えてしまう結果になりました。
このバグを、2.1.1では修正しました。もし、2.1.0を使用している場合はアップデートして2.1.1を利用するようにしてください。
2.0.9以前のデータベースを開く際の注意点
--normalizer
オプションの追加にともなって、2.0.9以前のgroongaで作成したデータベースを開く際に注意点があります。
--normalizer
オプションの副作用により、1度でも2.0.9以前(
--normalizer
オプションがサポートされる前)のgroongaで作成したデータベースを開くと、2.0.9以前のgroongaではデータベースを開けなくなります。
複数のバージョンのgroongaを同時に使わないようにご留意をお願いします。
さいごに
2.1.0では、他にもコマンドリストでの継続行サポートや、 snippet_html()
関数での引数への式のサポートなど、いろいろ改善が行われました。
詳しくは 2.1.0リリース時の変更点
をご覧ください。
それでは、groongaを使ってガンガン検索してください!