Groonga 7.1.1リリース
今日は肉の日ですね!
Groonga 7.1.1をリリースしました!
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
変更内容
主な変更点は以下の通りです。
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Quorum matchをサポートしました。
filter
とquery
両方で使えます。 -
filter で類似度のしきい値を指定できるよう改良しました。
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grndb recover に
--force-lock-clear
オプションを追加しました。 -
サロゲートペアをload できるように改良しました。
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expire
の実施回数を減らす環境変数GRN_II_REDUCE_EXPIRE_ENABLE
を追加しました。 -
logical_range_filter に
post_flter
オプションを追加しました。
Quorum matchをサポートしました。filter
とquery
両方で使えます
Quorum matchは、曖昧検索をする際に使用します。設定したしきい値を超える数のトークンが存在するレコードにマッチします。 例えば、"I have a pen"が"I"、"have"、"a"、"pen"の4つのトークンに分割されるとすると、これらのトークンのうちいずれか3つ以上のトークンを持つレコードが マッチします。
以下のように使用します。
--filter column *Q${THRESHOLD} "I have a pen"
--query *Q${THRESHOLD}"I have a pen"
filter で類似度のしきい値を指定できるよう改良しました
以下のように類似度のしきい値をカスタマイズして、類似文章検索が出来るようになります。 類似文章検索は、以下の例で言うと、"document"と似たようなレコードを検索する機能です。
--filter column *S${SIMILARITY_THRESHOLD} "document"
grndb recover に--force-lock-clear
オプションを追加しました
通常テーブルにロックが残留していた場合は安全に復旧できないため、自動復旧できませんが、このオプションを使用することでテーブルにロックが残留していても、grndb recoverを実行することができます。 強制的に復旧するので、安全に復旧することはできません。 おいおい問題が発生したとしても、すぐにデータベースを操作したい場合に使うことを想定しています。
以下のように使用します。
% grndb recover --force-lock-clear DB_PATH
サロゲートペアをloadできるように改良しました
loadコマンドで入力するJSON内にサロゲートペアの文字を使用できます。 以下のように4byteのUnicode文字列を "\uD83C\uDF7A" の形式で扱えるようになります。
たとえば 🍺 (0xF0 0x9F 0x8D 0xBA) を \uD83C\uDF7A
と記述できます。
expire
の実施回数を減らす環境変数GRN_II_REDUCE_EXPIRE_ENABLE
を追加しました
GRN_II_REDUCE_EXPIRE_ENABLE=no
は無効になり、GRN_II_REDUCE_EXPIRE_ENABLE
はデフォルトで有効になります。
logical_range_filter にpost_flter
オプションを追加しました。
filtered
ステージで生成されるカラムに対して、さらにfilter
を実行できます。
さいごに
7.1.0からの詳細な変更点は7.1.1リリース 2018-01-29を確認してください。
それでは、Groongaでガンガン検索してください!