BloGroonga

2019-05-29

Groonga 9.0.3リリース

Groonga 9.0.3をリリースしました!

それぞれの環境毎のインストール方法: インストール

変更内容

主な変更点は以下の通りです。

  • select クエリーログを追加しました。

  • logical_select クエリーログを追加しました。

  • logical_select limit オプションを使った際のソートのパフォーマンスを少し改善しました。

  • [index_column_diff] パフォーマンスを改善しました。

  • [Normalizers] Unicode 12.1 の Unicode NFKC (Normalization Form Compatibility Composition) をベースにしたノーマライザー NormalizerNFKC121 を追加しました。

  • [TokenFilters] Unicode 12.1のUnicode NFKC (Normalization Form Compatibility Composition)をベースにしたトークンフィルター TokenFilterNFKC121 を追加しました。

  • grndb 新しいオプション --log-flags を追加しました。

  • snippet_html 検索にマッチしなかったときの戻り値を変更する新しいオプションを追加しました。

  • plugin_unregister Windowsのフルパスに対応しました。

  • 複数行に渡るログをサポートしました。

  • インデックスを使った検索の際、Groongaのログにキーを出力するようにしました。

  • mutch_columnsのドキュメント インデックスの重みを追加しました。

  • logical_range_filterのドキュメント order パラメータの説明を追加しました。

  • object_inspectのドキュメント 新しい統計 INDEX_COLUMN_VALUE_STATISTICS_NEXT_PHYSICAL_SEGMENT_IDINDEX_COLUMN_VALUE_STATISTICS_N_PHYSICAL_SEGMENTS の説明を追加しました。

  • Ubuntu 14.04 のサポートをやめました。

  • [index_column_diff] remains を多く報告するバグを修正しました。

  • --without-onigmo オプションを使った際にビルドエラーになるバグを修正しました。

  • "CVE: 2019-11675"の脆弱性を修正しました。

  • Windows版のGroongaにて、拡張パスプレフィックス \\?\ を削除しました。

    • この拡張プレフィックスは、プラグインを正確に見つけられないというバグを引き起こします。

select クエリーログを追加しました。

select コマンドが以下のタイミングでログを出力するようになります。

  • ドリルダウンによるソート後
  • ドリルダウンによるフィルター後

この機能によって、このコマンドがどこまで完了したかを見ることができます。

logical_select クエリーログを追加しました。

logical_select コマンドが、以下のタイミングでログを出力するようになります。

  • 動的カラム作成後
  • ドリルダウンによるグループ化後
  • ドリルダウンによるソート後
  • ドリルダウンによるフィルター後
  • logical_select によるフィルター後

この機能によって、このコマンドがどこまで完了したかを見ることができます。

[index_column_diff] パフォーマンスを改善しました。

このコマンドの実行速度を大幅に短くしました。

データにもよりますが、以前の数十倍から数百倍の速度で実行するようになり、メモリの使用量も少なくなっています。

この改善によって、このコマンドは十分に実用的になりました。

このコマンドの使い方は、Groonga 9.0.1 リリースで見ることができます。

grndb 新しいオプション --log-flags を追加しました。

groonga実行ファイルと同様、ログに出力する項目を指定できます。

サポートされているログフラグについては、groonga実行ファイルを参照してください。

snippet_html 検索にマッチしなかったときの戻り値を変更する新しいオプションを追加しました。

例えば、以下のように検索にマッチしなかったときの戻り値を"[]"に指定できます。

table_create Documents TABLE_HASH_KEY ShortText
[[0,0.0,0.0],true]
column_create Documents content COLUMN_SCALAR Text
[[0,0.0,0.0],true]
table_create Terms TABLE_PAT_KEY|KEY_NORMALIZE ShortText --default_tokenizer TokenBigram
[[0,0.0,0.0],true]
column_create Terms document_index COLUMN_INDEX|WITH_POSITION Documents content
[[0,0.0,0.0],true]
load --table Documents
[
["_key", "content"],
["Groonga", "Groonga can be used with MySQL."]
]
[[0,0.0,0.0],1]
select Documents   --match_columns content --query 'MySQL'   --output_columns '_key, snippet_html(_key, {"default": []})'
[
  [
    0,
    0.0,
    0.0
  ],
  [
    [
      [
        1
      ],
      [
        [
          "_key",
          "ShortText"
        ],
        [
          "snippet_html",
          null
        ]
      ],
      [
        "Groonga",
        [

        ]
      ]
    ]
  ]
]

さいごに

9.0.2からの詳細な変更点は9.0.3リリース 2019-05-29を確認してください。

それでは、Groongaでガンガン検索してください!