Groonga 6.0.7リリース
Groonga 6.0.7をリリースしました!
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
変更内容
主な変更点は以下の通りです。
dump
コマンドの出力順が変わりましたobject_list
コマンドが追加されました- Ubuntu 15.10 (Wily werewolf)のサポートをやめました
dump
コマンド出力順が変わりました
今回のリリースでは、dump
コマンドに非互換な変更が入りました。
従来のdump
コマンドでは、ダンプ内容はID順に出力していました。しかし、それだと何度かスキーマを変更していたりすると、IDが変ってしまいます。
そのため、dumpをとる時点のデータベースに保存されている内容が同じでも、dumpした内容の出力順が異なることがありました。
これは同じ内容の複数のデータベース間の差分をとるときなどに、余計な差分が発生してしまい、あまり嬉しくありません。
そこで、従来のID順から、名前順に出力するようにしました。これは非互換な変更ですが、利便性の向上のためそうしています。
object_list
コマンドが追加されました
今回のリリースでは、object_list
コマンドを追加しました。
object_list
コマンドはデータベースに含まれるオブジェクトの情報を出力します。ここでいうオブジェクトとは、データベースに含まれているメタ情報のことです。類似のコマンドとしてschemaコマンドがありますが、それとの違いは実際にオブジェクトをオープンしないということです。そのため、schemaコマンドほど詳細な情報を得られませんが、データベースに多数のテーブルやカラムがあってもリソースを使わない"軽い"コマンドだという違いがあります。
通常はschemaコマンドで十分な情報が得られます。そのため、object_list
は障害発生時などに有用です。
これは、object_list
の場合、オブジェクトのIDやファイルのパス、オブジェクトがオープンされているかどうかについても出力するようになっているからです。
データベースが壊れてしまったかも?といった問題の解析が必要になったら使ってみてください。
Ubuntu 15.10 (Wily werewolf)のサポートをやめました
今回のリリースから、Ubuntu 15.10のサポートをはずしました。2016年7月28日でサポートが切れた(EOLになった)ためです。 Ubuntu 16.04向けのパッケージはPPAにて提供しているので、まずは16.04への移行をおすすめします。
お知らせ
また、今日は以下のイベントが予定されています。
- Groongaで学ぶ全文検索 2016-07-29
- 2016-07-29(金)20:00 - 22:30 東京都渋谷区広尾1-1-39 恵比寿プライムスクエアタワー20階 (株式会社イーライセンスシステムズ)
- 予習復習なしで全文検索とGroongaについて学ぶことができるイベントです。内容は参加者にあわせてその場で決めるので、前の回に参加していないとついていけない、ということはありません。
興味があればぜひご参加ください!
さいごに
6.0.5からの詳細な変更点は6.0.7リリース 2016-07-29を確認してください。
それでは、Groongaでガンガン検索してください!