Groonga 12.0.9リリース
Groonga 12.0.9をリリースしました!
それぞれの環境毎のインストール方法: インストール
変更内容
主な変更点は以下の通りです。
改良
-
AlmaLinux AlmaLinux 9 向けのパッケージをサポートしました。
Groonga 12.0.8 でサポートしていましたが、アナウンスしていませんでした。
-
escalate
escalate()
関数のドキュメントを追加しました。 -
ノーマライザー
NormalizerHTML
を追加しました。(実験的)NormalizerHTML
はHTML用のノーマライザーです。現在
NormalizerHTML
は<span>
や</span>
といったタグの削除と、&
や&
といった文字参照の展開を行います。以下は
NormalizerHTML
の例です。normalize NormalizerHTML "<span> Groonga & Mroonga & Rroonga </span>" [[0,1666923364.883798,0.0005481243133544922],{"normalized":" Groonga & Mroonga & Rroonga ","types":[],"checks":[]}]
この例では、
<span>
と</span>
は削除され、&
と&
は&
に展開されています。タグを削除するかどうかは
remove_tag
オプションで指定できます。 (remove_tag
オプションのデフォルト値はtrue
です。)normalize 'NormalizerHTML("remove_tag", false)' "<span> Groonga & Mroonga & Rroonga </span>" [[0,1666924069.278549,0.0001978874206542969],{"normalized":"<span> Groonga & Mroonga & Rroonga </span>","types":[],"checks":[]}]
この例では、
<span>
と</span>
は削除されていません。文字参照を展開するかどうかは
expand_character_reference
オプションで指定できます。 (expand_character_reference
オプションのデフォルト値はtrue
です。)normalize 'NormalizerHTML("expand_character_reference", false)' "<span> Groonga & Mroonga & Rroonga </span>" [[0,1666924357.099782,0.0002346038818359375],{"normalized":" Groonga & Mroonga & Rroonga ","types":[],"checks":[]}]
この例では、
&
と&
は展開されていません。 -
[httpd] バンドルしているnginxのバージョンを1.23.2に更新しました。
CVE-2022-41741とCVE-2022-41742のセキュリティの修正が含まれています。これらのセキュリティーの修正の詳細については、 https://nginx.org/en/CHANGES を参照してください。
-
メモリーが不足した際に、同じログが大量に出力されないように変更しました。
メモリーが不足した際に、
mmap failed!!!!
というメッセージが大量にログが記載されることがありました。 このメッセージを可能な限り重複してログ出力されないように改良しました。
改良
-
select n_workers を指定したとき、 Groongaがクラッシュしたり、誤った結果を返すことがある問題を修正しました。
この問題は、 n_workers に
1
より大きい値を指定し、かつ同時にdrilldowns[{LABEL}].filter
を使用している場合に発生していました。この問題は内部的な並列処理の際に、誤った値(オブジェクト)を参照していたことが原因で発生していました。 そのため、上記の条件が満たされたとき、内部的に並列処理のタイミングによって、Groongaがクラッシュしたり誤った値を返すことがありました。
既知の問題
-
現在Groongaには、ベクターカラムに対してデータを大量に追加、削除、更新した際にデータが破損することがある問題があります。
-
*<
と*>
は、filter条件の右辺にquery()
を使う時のみ有効です。もし、以下のように指定した場合、*<
と*>
は&&
として機能します。'content @ "Groonga" *< content @ "Mroonga"'
-
GRN_II_CURSOR_SET_MIN_ENABLE
が原因でマッチするはずのレコードを返さないことがあります。
さいごに
詳細については、以下のお知らせ、リリース自慢会も参照してください。
リリース自慢会は、リリースノートを見ながら、Groongaの新機能・バグ修正を開発者が自慢する会です。
毎月リリースされている最新バージョンについて、開発者的に「これ!」という機能や、「ここをがんばった!」ということを紹介しています。 Liveチャットでコメントも受け付けていますので、気になっていることを質問したり、気になっていたあの機能について聞いたりすることも可能です。
それでは、Groongaでガンガン検索してください!